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【インタビュー】男性育休を職場で初めて取得した本音と不安

最近はママだけではなくパパが育休を取得することも多くなりました。

来年に子どもが産まれるから育休を取得したいけどどうやったらいいの?

男性育休って実際どうなの?

というパパいらっしゃいますよね。

今回は、実際に育休中でいらっしゃるパパの「まっきーさん」に男性育休についてインタビューしました。
男性育休について参考になれば少しでも幸いです。

目次

Q1まっきーさんの簡単なプロフィールを教えてください。

・年代 20代
・家族構成と子ども年齢 
 3人家族、生後2ヶ月
・仕事内容 キャリアアドバイザー
・Twitter @Takuya_Makita

男性育休の本音

Q2男性育休は何ヶ月取得しましたか?育休の取得理由と子育てに関心を持ったきっかけを教えてください。 

妻と話し合って、育休は2か月間取得しています。

育休を2か月とした理由は、2つあります。
・育休が半年以上となってしまうと復帰が大変だから
・育休を半年超えると貰える給付金額が下がってしまい家計を今以上に圧迫してしまうため

育児休業給付金は6か月が境目

・育休開始から6か月以内
休業開始時賃金×支給日数×67%
・育休開始から6か月経過後
休業開始時賃金×支給日数×50%

①育休を取得しようと思った理由は?
私が幼いころに両親が近くにいた記憶がなく、どこか寂しい思いをしていました。同じ思いを自分の子どもにも体験してほしくないと思ったからです。
また、産後クライシスや産後うつなどによって夫婦の関係性が悪くなったり、私が育児参加をしないことで妻の私に対する愛情曲線が今後戻らなくなってしまうことへの危機感を感じたから。

②子育てに関心を持ったきっかけは?
私が妻と一緒に子育てをしたかったから。

Q3内閣府の調査で「男性の育休は職場に迷惑をかけるからという理由で取得しない人が多い」という結果がでているのですが、職場では男性が育休を取得することに対しての反応は?取得をするための働きかけはありましたか?

スタートアップで全体的に年代も若いため、何か会社から言われることはなかったです。
しかし、会社で初めての男性育休だったため、少し業務の調整が必要となり、上司と面談を繰り返しました。

まず、私の仕事のキャリアアドバイザーは、求職者と会社をマッチングさせる仕事です。
キャリアアドバイザーの仕事では、土日や夜間求職者との面談が入ることがあります。
そこで調整した内容は、2点。土日や夜間に求職者との面談を極力無くすということと評価についてです。
求職者との面談については、部署異動という形で調整していただきました。
評価については、年収を極力下げないために評価方法を私だけ少し変えてもらいました。

ポイント

男性の育休について、「現在の仕事内容と評価」については上司と相談することが大切

Q4職場では過去または同じタイミングでまっきーさんのほかに男性育休を取得する人はいたのでしょうか?

男性育休や産休もいませんでした。

育休の3つのタイミング

①W育児型

出典:ヒントひろしま 公式サイト

パパがママと一緒のタイミングで育休を取得する方法。
男性育休は、W育児型がほとんどで育休は1ヶ月だけ取得するパパが多いようです。

メリット
・ワンオペ育児を回避できる
・同時期にパパも育児を始めることができるので育児スキルが上がる

②産後サポート型

出典:ヒントひろしま 公式サイト

生後8週間以内にパパが育休を取得する方法
主に、ママの産後のサポートができるのが特徴。

メリット
・産後うつを抑制することができる
・産後1ヶ月は動きにくいママのサポートができる

③バトンタッチ型

ママが育休を終了下タイミングでパパが育休を取得する方法。

メリット
・ママのキャリアサポートができる

Q5育休タイミングのなかで「産後サポート型」の育休を選択した理由は?

産後うつなどのリスクを考えて取得しました。
妻が来年の4月に復職予定ですが、保育園に入れなかったり、慣らし保育がうまくいかないなども想定できます。ですので、もしかしたら再度妻の復職前に1ヶ月程度育休を取得するかもしれません。

Q6実際、男性育休中の給与はどうなりましたか?

期間が半年未満なので、平均月給の67%が支給されます。国の定めた育児休業給付金の規定通りです。

育児休業給付金について

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育休中の給付金のことを育児休業給付金といいます。

知っている人も多いとは思いますが、育休中は原則給与がでませんが生活をしていく上でお金は必要ですよね。
そこで、雇用保険から生活をサポートする目的で貰えるのが育児休業給付金です。
給与の67%を育児休業給付金として受け取れるのを国が定めています。

しかし注意したいのが、給与のように毎月払いではなく育児休業給付金は2ケ月ごとに支給というところです。
育休に入る前に、少しの蓄えがあった方が良さそうですね。
そして、育児休業給付金には上限があり、29万9691円が育児休業給付金の上限になります。

育児休業給付金は誰でも貰えるわけではなく、条件に当てはまらないと貰うことができません。
ここで、条件と対象外の人を確認してみましょう。

〇育児休業給付金の条件
・育休中に毎月給与の8割以上のお金を勤務先から貰っていないこと
・休業の日数が毎月20日以上あること
〇対象外
・専業主婦
・雇用保険に未加入の人
・育休を取得せずに仕事に復帰する人
・妊娠中に退職する人
・仕事を辞める予定の人
・自営業
・パートやアルバイト
〇手続きの3ステップ
<①産前>
会社に育休期間を伝え「育児休業給付受給資格確認票」と「育児休業基本給付金支給申請書」を貰う。

<②育休1ヶ月前>
「育児休業給付受給資格確認票」と「育児休業基本給付金支給申請書」を記入し、会社に提出。
また、「育児休業申請書」も記入し提出する。

<③育休中>
2ヶ月ごとに育児休業給付金が振り込まれる。
給与が定額ではない場合は、過去6か月分の平均額が基本の給与額となります。

さらに、地域によっては保育園がなかなか決まらないといった保育園激戦区というところもありますよね。
保育園が決まらず復職ができないママも実は多いです。
保育園が決まらないときは延長ができます。延長をしたい場合は、必要書類を提出すると6か月間~最長で1年間延長することができますよ。

Q7男性育休を取得することで何かキャリアには影響するのでしょうか?

影響はあると思います。
復職前のように突発的な仕事を土日にやったり、マネジメントなどの時間が読めない仕事がやりづらくなるので、給与アップなどは見込めない可能性が高いですね。 正直、その点を不安に思っています。

Q8実際、男性育休を取得してみて良かった点と悪かった点を教えてください。

【良かった点】
・子どもと接する時間が多いため子どもの成長を近くで見れる点
・大変だけど夫婦でともに子育てができる点
・夫婦でしっかり目を見てゆっくり話す時間が作れる点
・明らかに笑顔が増えた感覚がある点

 【悪かった点】
・復職後は間違えなく今のように育児メインという生活ではないので育児と仕事の両立ができるか心配な点

育休中の生活のこと

Q9育休中の1日の流れを教えてください

あくまで一例です。起床以外は毎日子どもの状態によって変わります。

05:30 起床
07:00 朝食(&散歩)&子どもをあやす時間
08:00 洗濯
08:30 片付け&うつ伏せ練習&子どもをあやす時間
11:00 昼食準備
12:00 昼食
13:00 片付け&掃除
14:00 洗濯物たたむ
15:00 買い物
16:00 お風呂掃除
17:00 夕食準備
18:00 沐浴
19:00 夕食準備
20:00 夕食
21:00 片付け
22:00 自由時間(夫婦対話時間)
22:30 就寝

Q10まっきーさんが主にやっている子どものお世話について教えてください。

授乳以外の全部(うちはミルクを協力飲ませない方針のため)
今はもうどれも大変に感じるものはないですが、特に沐浴が大変でした。
沐浴では子どもが暴れるので、お湯を飲んでしまったりしまわないか気を配っていました。
また、沐浴中におしっこやうんちをしないように沐浴に入れる時間のコントロール、入れたら手早く沐浴を終わらせるというのが最初は苦労しました。

今は、通常よりも成長が早く重いので、抱っこし続けなければいけないときが辛いですね。
子どもが眠いのに寝れない時は大変ぐずります。
ぐずった時は抱っこし続けてないと寝れないので、翌日は体のあちこちが痛いです。

Q11おすすめの子育てグッズを教えてください

授乳クッションは必須ですね。
ワンオペの時は私もたまに授乳クッションを使います。

ほかは強いていえば、最近ものを握り始めたので、何か子どもが握りやすいものは多用しています。
あとは音にも少し反応するようになったので、カラカラ音が鳴るおもちゃはたまに使います。(全部もらいものや義姉のお下がり)

Q12奥様からは、育休について何か反応がありましたか?

『一緒に子育てできて嬉しい。』『家事を積極的にやってくれて本当に助かっている。』というような言葉をもらっています。

一緒に子育てするスタンス

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Q13男性の育休をまっきーさんがおすすめするポイントを教えてください。

何といっても子どもと触れ合える時間でしょうか。
仕事していたら日中は触れ合えないですし、夜ももし帰りが遅かったら子どもが寝てしまっているなんてこともあると思うので、毎日変化がある子どもを間近で見れるのはかけがえのない時間です。

Q14子育て中の人やこれから子育てする人に一言お願いします。

育休をとっても、遊んでしまったり、家事をしなかったりとただの休みになってしまう方もいるようです。
育休取得有無にかかわらず、女性に任せっきり、女性にしかできないと思うのではなく、「手伝う、サポートする」というスタンスではなく、「一緒に子育てをする」というスタンスで子育てを楽しめるといいのかなって思います。

まとめ

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男性育休中の「まっきーさん」にインタビューをしてきました。
男性育休についてリアルな声を知れましたでしょうか。

マキタさんは、子どもをママだけに任せるのではなく子育てを一緒にしたいという思いから育休を取得しました
まだまだ男性育休については、社会的には消極的ではありますが夫婦で一緒に子育てをすることで産後うつを抑制することができママの負担も減ります。
さらに、育休を取得することで子どもの成長を一緒に見れるのは大変貴重な時間を過ごせますよね。
もしあなたが育休を取得したいと迷っているのなら、取得してみてはいかがでしょうか。
きっと、ママも大喜びのはずですよ。

まっきーさんインタビューありがとうございました

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この記事のライター:misaki43

1歳4ヶ月差の年子姉妹を育てるワンオペママ。地方育ちの転勤族。前職が金融機関に勤めていたこともあり金融記事も執筆しています。夜泣きや離乳食、トイトレに悩みながら子育て中!