多くの妊婦さんが妊娠初期に経験する「つわり」
辛さに個人差はありますが、どうにかしてつわりを軽減させたいですよね。
そこで今回は、妊娠初期に起きやすいつわりの軽減方法をご紹介していきます。
タイプ別に効く対策を知って、つわりを乗り越えていきましょう!
目次
つわりの悪化を防ぐコツ
つわりは体質や環境などが関係しているため個人差があります。
完全につわりがなくなるという訳ではないですが、悪化させないためにできることはありますよ!
まずは、日常生活でできることから見てみましょう。

生活習慣を整える
運動不足と栄養不足な生活はつわりを悪化させる大きな要因。
妊娠初期は激しい運動は禁物ですが、ずっと寝転がっているよりも、軽い散歩やストレッチをしたほうが健康にいいんですよ。
無理のない範囲で動いてみましょう。
栄養面では、ビタミンやミネラルをしっかり摂取するのがポイント。
吐きつわりが落ち着いているようであれば、なるべくバランスのよい食事を心掛けましょう。
ノンストレスな環境づくり
精神的なストレスもつわりを悪化させる要因のひとつ。
赤ちゃんを授かって嬉しい反面、初めての経験ばかりで今度への不安が募る人も多いのではないでしょうか。
その不安を発散させる方法を見つけておくことも大切です。
たとえば、妊娠生活や子育てに関する悩みの共有や、解決案をくれるママ友や公的機関の人に相談できると気持ちが楽になるでしょう。
職場や家庭内からのサポートを受けられるようにしておくことも、心身共にかなり負担が軽減しますよ。
1人で抱え込まずに、どんどん周りに頼ってくださいね。
【タイプ別】つわりを軽減する対策方法
つわりにもパターンがあって、人によって症状が異なります。
タイプ別に症状の特徴と解決策をお伝えするので、つわりを少しでも軽減したい人は参考にしてください。
寝起きのムカムカ対策
朝は血糖値が下がって胃や胸がムカムカすることがあります。寝起きは空腹なので、それで気分が悪くなることも…。
何か口に入れると気分が落ち着くことがほとんどなので、寝起きにパッと口に含められる水やキャンディーなどを枕元に置いておくとよいでしょう。
ミント系のタブレットやカリカリ梅などの口がすっきりする食べ物もムカムカを抑えられるので、自分に合う食べ物を常備しておくのがポイントです。
吐きつわり対策
吐きつわりのよくある症状は「吐き気が止まらない」「吐かないと楽になれない…」など。
精神的に辛く、体力も削られるつわりの中でも代表的な症状です。
なかなかご飯を食べられないことも多いと思いますが、まずは食べやすい食材から口に入れてみましょう。
たとえば、梅干しやグレープフルーツなど酸味の強い食材や、ゼリーや冷やし中華などのさっぱり系なら食べやすいかもしれません。
よく「マクドナルドのポテトなら食べられる」という妊婦さんもいますね。
やや高カロリーでも、たまにならファストフードに頼ってもいいと思いますよ。

筆者も妊娠中は月3回ほどマクドナルドのポテトを食べていました♩
ほかにも、ゲームや映画鑑賞をして気分を紛らわせるのもおすすめ。
何かに夢中になっているときだけ吐きつわりの苦しさを忘れられるかもしれません。
食べつわり対策
「空腹になると気持ちが悪い」「口に何か入っていないと落ち着かない」という人は、食べつわりに当てはまります。
常に食べておかないと気分が悪くなる症状なので、これもかなりきついですよね。
対策としては、パッと食べられる物を持ち歩くこと。
衣類のポケットやカバンに入る、アメやグミなど小さめの食べ物がおすすめですよ。
ただし、カロリーには注意してくださいね。
お菓子やドリンクを食べすぎると、太りすぎたり妊娠糖尿病になったりするリスクが高まります。
こまめに食べることを考慮して、こんにゃくゼリーやスルメなど低カロリーの食べ物をなるべく選びましょう。
眠りつわり対策
昼夜問わず睡魔に襲われる眠りつわり。しっかり寝てもなぜか眠くなるんですよね。
これだと仕事や家事がままならないし、運転するのも危険になります。
眠りづわり対策は眠たいときに寝ること。
仕事や家事で忙しい場合でも、昼食後に15〜30分程度目を瞑ったり仮眠したりすることで、かなりすっきりしますよ。
または、軽いストレッチやスースーするガムや飲み物を補給すると頭がさっぱりすることも。
一時しのぎではありますが、効果的なので試してみてくださいね。

筆者は眠りつわりを経験しています。食事中や運転中など何かしているときでさえ急激な睡魔に襲われていたんです…。人とお話ししているときだけ生き生きしていましたね。
においつわり対策
妊娠すると、ご飯の炊けるにおいが苦手って聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
ご飯に限ったことではありませんが、今まで特に気にならなかったニオイがホルモンバランスの変化で「苦手」「気持ち悪い」と感じる場合があるそうです。
これだと外食や料理をするのも億劫になってしまいますよね。
においつわりを軽減させるなら、においの発生源を避けるのがポイント。
どんなにおいが苦手なのか把握できれば、その料理だけ旦那さんに作ってもらったり注文しなかったりすると、気分が楽になるかもしれません。
もしくは、気分がよくなる香りを常備しておくのも効果的です。満員電車や街中などいろんなにおいが混ざる場面は気分が悪くなりやすいので、好きな香りを嗅いでリフレッシュしましょう。
つわりはいつまで続くの?
つわりが始まると、いつまで続くのだろうかと考えてしまいますよね。
つわりがほとんどない人もいれば、後期まで続く人もいるため、一概に「この頃になるとつわりがなくなるよ」とは言い切れません。
ただ一般的には、妊娠5週目から始まることが多く、ピークは8〜9週頃だそうです。
そして、15〜16週頃に落ち着くといわれています。
次第に症状が落ち着く場合もあれば、ピタリと止まることも。
「いつ終わるんだろう」と考え込むのはあまりよくないので、自然と終わるのを待ちましょう。

つわりが辛いときはかかりつけ医に相談をしてみよう
つわりが辛すぎて仕事や私生活に影響が出てしまう場合は、かかりつけ医に相談するのも手段。
相談すると「点滴を受けられる」「母性健康管理指導事項連絡カードに職場への指導内容を記入してくれる」などの対応を受けられるようになります。
点滴をお願いする
「一日中嘔吐が止まらない」「水が飲めない」という場合は、点滴を受けられないか相談してみましょう。
つわりは病気ではない=病院に行くほどでもないと思っている人は多いですが、点滴の目的は水分や電解質などの補給。
吐き気や倦怠感が緩和されて、日常生活が送りやすくなる処置です。
「妊婦は受けられない」という訳ではないので、一度相談してみてくださいね。
母性健康管理指導事項連絡カードを活用する
「仕事に行くのが辛い」「業務に支障が出るほどつわりがきつい」ときは、かかりつけ医に相談して、母子健康管理指導事項連絡カードに職場への指導内容を書いてもらいましょう。
この証明書があれば職場は必ず対応するため、無理のない範囲で働くことができるようになります。
母子健康管理指導事項連絡カードは母子手帳の中にあるので、どうしてもってときはこのカードを活用してくださいね。
母子ともに健康な妊娠ライフを送ろう
つわりが起きるのはきっとお腹の赤ちゃんが「ママ休んでね」というサインなのかも。
だからこそ、妊娠初期はとにかく休みましょう。
つわりの影響で食事や水分補給ができない、食べてもすぐに吐いてしまうこともあるかと思いますが、「食べられるときに少しでも口に入れる」「休めるときは休む」を意識して過ごすことが大切です。
ママさん自身が体調第一に過ごせば、お腹の赤ちゃんもすくすく育っていきますよ。
今回ご紹介したつわり対策を実践して、約10ヶ月間の妊娠ライフを満喫してくださいね。
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