妊娠後期はお腹の中の子もすくすく大きくなってきて、愛おしさが増す時期ですよね。
嬉しい反面、まだまだ体調が優れない…という方もいらっしゃるでしょう。
妊娠後期は妊娠初期〜妊娠中期とはまた違った体調不良に悩まされることがあります。
「妊娠後期はどんな症状がでるの?」「運動や食べ物とか、避けたほうがいいことってあるのかな」という方に向けて、今回は、妊娠後期でよくある症状やおすすめの過ごし方、控えたほうがいいことについてご紹介します。
目次
妊娠後期とは
妊娠後期とは、妊娠8ヶ月以降(28〜39週)の時期を指します。
妊娠36〜39週の時期は「臨月」と呼ばれており、いつ生まれてもよい状態です。
お腹もすっかり大きくなって、赤ちゃんが元気よく蹴ったり叩いたりしてくれますよ。
精神的にも安定してくる時期なので、比較的に過ごしやすくなるでしょう。
妊娠初期の辛さをどう乗り切る?つわりを軽減する対策アイデア 妊娠中期でも気持ち悪くなる…体調不良の対処法と過ごし方について妊娠後期でよくある症状
妊娠後期はつわりが治まってくる時期ですが、体調不良や体の変化に悩まされるケースも少なくありません。
ここでは、妊娠後期でよくある症状をご紹介します。
お腹の張り
赤ちゃんが成長するとともにお腹も大きくなるので、どうしても張りやすくなります。
また、赤ちゃんが活発に動くだけで張ることも。
しばらく安静にして治るようであれば問題ありませんが、張りが長く続く場合や激しい痛みを感じるときは、かかりつけ医に診てもらいましょう。
腰痛
お腹が大きくなると重心が前に寄り、上半身が反る体勢になりやすくなるので、腰痛に悩まされるかもしれません。
腰痛がひどくなる前に、コルセットで固定したりストレッチしたりして予防しましょう。
吐き気・息切れ
膨らんだ子宮は胃を押し上げて、胃をムカムカさせたり吐き気を引き起こしたりします。
また肺や心臓も圧迫するので、あまり動いていなくても息切れや疲れを感じやすくなることも。
吐き気や息切れを感じたときは、無理せず座ったり横になったりしましょう。
むくみ
妊娠中は羊水などもあって体内の水分量が増えます。
同時に血行が悪くなるので、顔や足がむくみやすくなるでしょう。
むくみがひどくなると、だるさを感じやすくなります。
ほどよくマッサージして、血行を促してあげてくださいね。
おりもの
妊娠後期はおりものの量が増え、粘り気やニオイが発生しやすくなります。
色が濃くなったり水っぽかったりもするので、不快な思いをするかもしれません。
放置しておくと感染症を引き起こす可能性もあります。
おりものシートや下着をこまめに変えるなどして清潔感を保ちましょう。
尿もれ・頻尿
大きく膨らんだ子宮が膀胱を圧迫するので、無意識に尿もれすることがあるかもしれません。
また、これまでよりもトイレが近くなって頻尿になることもあります。
我慢すると膀胱炎になる可能性があるので、行けるときにトイレに行きましょう。
体重増加
妊娠後期はつわりが治まる時期なので、食欲が戻って、ついつい食べすぎてしまうことがあるかもしれません。
赤ちゃんのためにも食べることが大事ですが、食べすぎると体重増加につながります。
バランスの良い食事を心がけて、体重の増えすぎに注意しましょう。
妊娠後期の過ごし方
妊娠後期は、体に負担を与えないように過ごすことが大切です。
適度な運動をしつつ、休めるときは休んで健康に過ごしましょう。
ここでは、妊娠後期のおすすめの過ごし方をご紹介します。
無理のない範囲で家事をする
妊娠中でも家事はしなくてはいけないですよね。
しかし無理は禁物。
お腹を圧迫する家事は避け、家具移動や衣替えなどの重労働は家族や友人にお願いしましょう。
四つん這いになっての雑巾がけや踏み台に乗っての掃除なども体に負担やリスクがかかるので、程々にしてください。
適度な運動をする
過度な運動は避け、ウォーキングや水泳などの有酸素運動をしましょう。
1日30分以上の有酸素運動を週2、3回行うことが医学的に勧められていますよ。
家にずっと引きこもっていたりデスクワークしていたりすると、体の筋肉が張って余計にしんどくなります。
運動は気分転換にもなるので、気が滅入りやすい妊娠期間は適度に体を動かしましょう。
妊婦体操や散歩など、軽い運動もおすすめですよ。
体重増加に気を付ける
赤ちゃんの位置が下がってくると胃の圧迫が緩和されて食欲が出てきます。
しかし、食べすぎると体重増加につながるので、食事管理を心がけましょう。
3食バランスの良い食事を摂って、適度に甘い食べ物を摂取してくださいね。
妊婦検診の度に体重が1kg単位で増えていないかヒヤヒヤしました…。なるべく軽く見えるように、冬の検診でも薄着で行っていましたね。笑
休めるときに休む
妊娠後期はお腹が張ったり腰が痛くなったりすることがあります。
痛みを感じたら家事や運動は中断して、休息を取りましょう。
仕事をしている方で、しんどくて満足に業務に集中できない場合は「母性健康管理指導事項連絡カード」を利用して、休息時間の延長や通勤緩和などを会社に伝えましょう。
かかりつけ医で健康診査の結果、指導を受けた場合に活用できるので、まずは診察に行ってみてくださいね。
遠出は避ける
妊娠後期はいつ何が起きるかわかりません。
旅先で倒れたり子どもの様子が変わったりしたら大変です。
些細なことでも問題があった場合、すぐにかかりつけ医に診てもらえるように遠出は控えましょう。
気分転換に旅行気分を味わいたい場合は、近くのホテルやデートスポットに訪れるのがおすすめですよ。
妊娠後期に避けたほうがいいこと
ここでは、妊娠後期に避けたほうがいい「食べ物」「寝方」「運動」をご紹介します。
食べ物編
刺身や生ハム、生卵などの生ものは避けてください。
食中毒になる恐れを避けるためです。
加工肉やインスタント食品は食べすぎると血圧が上がりやすくなり、むくみやすくなります。
アルコールは胎児の発達に影響を与える可能性が高いので、飲酒は控えるようにしましょう。
ちなみにカフェインは摂取量に気をつければ飲んでも大丈夫ですよ〜!コーヒーならマグカップで1日2杯程度ならOK!
寝方編
お腹がだいぶ大きくなる妊娠後期では、仰向けで寝ることは避けてください。
子宮が下大静脈と呼ばれる血管を圧迫し、「仰臥位(ぎょうがい)低血圧症候群」を引き起こすリスクがあります。
また、お腹を下にして寝るのも避けましょう。
足の間にクッションや枕などを挟んで横向きで寝転がると、体に負担を与えることなく快適に眠れますよ。
運動
妊娠後期は適度な運動が勧められていますが、ケガをする恐れがある運動はNG。
たとえば、サッカーやバドミントンは転んで尻もちをつく可能性があります。
自分のペースで行えるウォーキングやエアロビクスなどで適度に体を動かしましょう。
妊娠後期は動けるうちに入院&育児準備をしよう
臨月に入ると、いつ陣痛が起きてもおかしくないので、早めに入院と育児の準備をしましょう。
必要なものリストを作ったので、参考にしてくださいね。
入院の準備リスト
入院に必要なモノはまとめてカバンに収納し、玄関近くに置いておきましょう。
入院先から準備しておくモノを指示されるので、リストにあるものをそろえてくださいね。
ここでは、最低限の準備リストを作成しました。
【必需品】
- 診察券
- 母子手帳
- 健康保険証
- 印鑑
- 筆記用具
【ママの荷物】
- ルームウェア
- 下着
- バスタオル、ハンドタオル
- 母乳パッド
- スリッパ
- 歯ブラシ
- ティッシュ
- 清浄綿
- シャンプー、トリートメント
- ケアパッド(悪露対策)
- 退院時の洋服
育児用品の準備リスト
退院後は、お家での育児がスタートします。
スムーズに育児できるように、余裕を持って用意しておきましょう。
「最低限なにを集めていたらいいの?」という方に向けて、準備リストを作成しました。
【育児用品準備リスト】
- 肌着、ベビーウェア
- 哺乳瓶、消毒器
- ベビーベッド、布団
- おむつ
- おしりふき、手口拭き
- 沐浴セット
- おもちゃ
- ベビーカー
- チャイルドシート
- 抱っこ紐
赤ちゃんに会えるまでもう少し!安静に過ごしつつ、新生活の準備をしよう
妊娠後期に入る頃には、お腹が張ったり動きにくかったりするかと思います。
無理な体勢は避けて、なるべく体に負担がかからないように過ごしてくださいね。
出産や育児も近づいているので、入院の準備やベビーグッズの準備も本格的に進めましょう。
もう少しで赤ちゃんに会えます!その日を楽しみに、日々をお過ごしください。