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【インタビュー】自分らしさの見つけ方|ママのつながりの場をつくる1児のママ

結婚や妊娠、出産のタイミングでお仕事を辞めたママも多いのではないでしょうか。
子どもが生まれてから子ども中心の生活になりますよね。

そうなると
「自分らしさを見失った」
「毎日が同じことの繰り返しで刺激がない」
など悩みを持つママもいるでしょう。

今回は、自分らしさを見つけるためのステップや自分らしさの活かし方を首藤さんに伺いました。
首藤さんは自らママや子どもの「ため」になる行動をしている1児のママです。

自分らしさを改めて見つけて、前向きになりたいママはぜひ参考にしてください。

首藤さんのプロフィール

東京都在住

現在33歳(難病:SLE持ち)

旦那と小学一年生の娘と3人暮らし

【生い立ち】

新卒で教育業界で塾部門・人事部門を2年経験した後に、結婚を機に退職。夫の仕事の関係で仙台へ行き、仙台で娘を出産。持病のため専業主婦として安静にしていた時期もあります。

見知らぬ土地で孤独に娘を育てていた経験から、ママがつながるキッカケの場づくりとして「Kiragoodlife」を立ち上げました。取材ライターとしても活動しています。

自分らしさを見つけるためには少しでも自分を見つめ直す時間が必要

見知らぬ土地で出産、育児を経験した首藤さん。子ども中心の生活になってしまい、自分らしさを見失っていました。

ある行動から、徐々にありのままで居られる場所を見つけたようです。子ども中心生活のなかで、どのような行動をすれば自分らしさが取り戻せるのでしょうか。首藤さんからアドバイスをいただきました。

ーー首藤さんの「自分らしさ」を教えてください。  

言葉だけでなく、ボディランゲージも使って誰とでもフランクに話していけるところですね。学生時代に新体操や競技ダンスを経験していたので、身体で表現することが好きなんです

また、年齢や立場に関係なくフランクに話していけるところも強みですね。自分自身が嘘をつけない真っ直ぐな性格なので、ありのままで話すことが大半です。自分を晒け出すことで、相手も心を開いてくれることが多いと感じました。そのため、まずは自分がありのままの姿で接していくようにしています。

自身が主催するtaneppoでも、参加したママや子どもたちを自然につないでいるところも自分らしい部分ですね。

ボディランゲージとは、身振り手振りで意志を伝えてコミュニケーションを図ることです。

ーー自分らしさを見つけるために行動したことは何ですか?

結婚を機に退職し、見知らぬ土地・仙台に引越しました。同じ年に妊娠・出産を経験しました。産後、持病が悪化。長期入院や自宅で安静にしていた期間も長かったです。

外との繋がりが少なかったこともあるのでしょうか。娘との二人の時間が長く「自分らしさ」ってなんだろう、とわからなくなった時期がありました。というかわからない時期が長かったです。

今振り返ると、幼稚園選びがひとつの転機でしたね。マイペースでこだわりの強い子どもだったので、幼稚園の3年間はのびのび過ごしてほしいと思い、合う幼稚園を探しました。

そのなかで、子どもが通う幼稚園ではあるのですが、自分も毎日送迎するのだから、自分にとっても居心地がいいところを選びたい視点も持っていましたね。

居心地のいい場所を選んで、そこに身を置いたこと。これが忘れていた自分を取り戻す上で大事だったなと感じています。

ーー自分らしさが出せる場所があると、どのようなメリットがあると実感しましたか?

自分にとって居心地のいい場所にいると、ありのままでいればいるほど、そのままでいるだけで人の役に立てることが多かったように思います。

幼稚園では、「〇〇ちゃんのママ」と呼ぶのではなく、「あっこちゃん」「ゆうちゃん」といったようにママ自身の名前で呼ぶことが多かったです。

ママ同士もフランクな付き合いができるところが自分にはあっていたんでしょうか。年少の時点で幼稚園行事のなかでも割と大きな人形劇チームのリーダーにも自然と挑戦していましたね。

年少〜年長のママをまとめるプロジェクトみたいなものだったのに、よく年少のわからない時期に挑戦したなと当時の自分を褒めたいです(笑)

年長の時には幼稚園側と保護者をつなぐ、会長の仕事もしました。推薦でしたね。居心地がいい場所・居心地がいい人がいるなかでの「向いているんじゃない?」との声をいただいて…。素直に耳を傾けたのはよかったと思います。

当時で専業主婦歴6年目くらいですかね。会長のお仕事をするなかで、学生時代、生徒会長をしていた頃のチームで動いた気持ちを思い出しました。

また、働いていた時の目標に向けてどうスケジュールを管理していたか、そんな感覚が呼び起こされてきたのを覚えています。

とにかく、自分が活きる場所にいると、人との繋がりが早く、関わる作業や日常のリズム(テンポ)もよくなる印象でした。テンポがよくなると心も身体も元気でしたね。忙しい日々でしたが、持病も落ち着いていましたし、大きく体調を崩すこともなかったです。

ーー子育て生活のなかで自分らしさを見つけるためには、どのようなステップを踏めばいいのでしょうか。

まずは、ほんの少しでもいいので、自分だけの時間をもつことからでしょうか。休日1時間だけでも1人でカフェに行く。難しければ、夜、みんなが寝た後や朝みんなが寝ている時間に30分でもゆっくりお茶を飲むことからでもいいと思います。

そして、小さなことでもいいので、自分の好きなことを見つけることですかね。一人目の子育てだったので、もう毎日すべてを「子どものため」に生きてました。

自分を置き去りにしていたので、子どものご飯は丁寧に何十分もかけて作るのに自分のご飯は納豆・卵かけご飯など、「秒のご飯」でしたね。

何が好きだっけ?好きのアンテナは、アンテナを張らないとどんどん感度が悪くなるなと子育てをして感じました。逆に磨けば磨くほど、よくなる。

コロナ機には、在宅時間がより増えたので、思い切って新しいソファと間接照明を買いました。家のなかに自分の好きなスペースが一部分でもできたことで、気持ちが上がりましたね。

少しずつ自分の好きなことで日常を埋めていくと、自分らしさに気づくヒントがあるかもしれません。

あとは、人に会う機会を持つこと。居心地がいいと思った場で出会った人との会話は心地よく、素直に受け入れられるものが多かったです。

「響子ちゃんの明るく前向きなところがいいよね」「名前を覚えて、声をかけてくれるところが嬉しい」など人と話すことで、自分が喜んでもらえることが何なのか知ることができたように思えます。

自分らしさを発揮できる活動場所を見つける

幼稚園ではチームのリーダーや会長などの大役も経験している首藤さん。ありのままの自分でいられることで、誰かの役に立てると体感したそうです。

現在はママ同士をつなげる「場」を作って、素敵な活動を行っています。どのような活動を通してママや子どもと交流しているのかを伺いました。

ーー首藤さんは「ママがつながるキッカケの場づくり」としてベビトレヨガ・あそびのtaneppoを運営していますよね。運営しようと思ったキッカケは何だったのですか?

見知らぬ土地で娘を育てていたので周りに知人もおらず、「孤育て」状態でした。同じ想いを持つママの役に立ちたいと思い、自分で将来ママのための場を作れないかと思案し始めたのがきっかけです。

育児の悩みや喜び(子どもの成長)を同じ状況の人と話をして、共有できる時間って必要だと思うんですよね。子育ては、終わりがないですし、毎日成果が見えるわけでもないので、励まし合える仲間は欠かせないと思います。

子どもと自身の交流を求めて児童館にも足を運んだのですが、日々の子育てで消耗していたので、児童館で初めて出会った人にさらに自分から声を掛ける余裕はなかったです。

自分ができることで「場」を作って、ママたちの間に入り、つなぐ役割を担えたらと思って運営を始めました。

ーー自分が活躍できる場所をつくろうと行動するときに、ローモデルとなる人はいましたか?

仙台から東京に引っ越してきた時に、とある子育てサロンに参加したことがありました。毎回サロンで行われるイベント内容はさまざま。私が参加した時は、ふたりの子育て中のママがダンスを披露し、フォトブースを作ってくれるイベントでしたね。そのあと親子の撮影会をするイベントでした。

自分のできることで場を作りあげる子育てサロンを当時運営していたまゆこさんには大きな影響を受けました。

わたしの生き方集 vol.5 桜乃 まゆこ自分の答えは自分だけが知っている

ーー「つながりの場」をつくり続けるなかで大切にしている「想い」はありますか?

同じママであることは大切にしています。ヨガや遊びを教えたり、伝えたりする立場にはなりますが、上から目線ではなく、一緒に日々子育てを頑張っている一人のママとしての目線を忘れないようにしていますね。

あそび教室taneppoでは工作をすることも多いですが、私自身がいつも家で工作をしていたかというとそうではないです。

じっくり家で時間を取れないからこそ、ここでゆっくり子どもとの時間を持って欲しいと思い企画しています。

また、子どもとママ、両方がいい時間だったと思ってもらえることも意識していますね。ママがイキイキ・のびのびすると子どももほぐれるんですよね。

おうちあそびもヨガも子どものためにもなるし、ママも楽しみながら取り組める内容にしています。

たとえば、あそび教室では、ママが動物になりきる体操をしてママも体を動かしたりママが絵を描いてその絵に子どもがペタペタシールを貼ったり、積極的にママが関わるプログラムを入れています)

子どもを預けてのイベントだと、自分だけが好きなことをしてしまっていいのか罪悪感を感じるママもいると思うんです。

まずは、一緒にきて、みんなで見守りながらヨガやあそびをすることで、少し子どものことを頭から離す時間になればと思っています。

オンラインイベントと対面イベントの両軸でママと子どもに寄り添う

対面だけではなく、オンラインでもママの役に立つ行動ができないかと模索する首藤さん。マンネリ化しやすいママの生活に少しでも刺激を与えられるように、オンライン教室ではどのようなことをするのかを伺いました。

2021年12月7日(火)にママメイクアドバイザーさんを呼んで取り入れやすいメイクについてのお話をしてもらいました。

コラボイベントの予約もtaneppoからできます!

ーーママ向けのオンライン教室では、今後どのような内容を発信していく予定ですか?

季節にちなんだおうちあそびを紹介できたらと思っていますね。ママが思っている以上に子どもは同じ毎日でも刺激的に過ごしているのですが、ママはマンネリ化した毎日に飽き飽きすることもあると思うんです。

たとえば秋なら、お芋にちなんだ工作や運動遊び、冬ならクリスマスにちなんだ工作などを一緒に取り組み、気分転換のお手伝いができればと思います。

あとは、リアルな場所でできるものとオンラインだからこそ楽しめるものの差別化ができたらと思っています。

最近やってみたのは、画面に見せた色と同じ色のものをお家のなかから探す「色探しゲーム」をしました。あとはホワイトボードを利用したお絵かきクイズも盛り上がりました。

そのほか、子どもが寝静まったあと、ママが自分に立ち返るきっかけになるイベントもしたいと考えています。ママでありながら好きなことを仕事にされている方をお呼びして、自分のワクワクを広げる機会を作っていけたらと考えていますね。

対面とオンラインイベントの予約はtaneppoからできます!

ーー今後はどのような活動を視野に入れているのか教えていただけますか。

今は個人でママや子どもたちのために貢献できることをしています。今後としては、もう少し多くのママや子どもたちのために行動したい気持ちがあるので、志の合う方と一緒にママや子どもたちの一歩を応援できる活動をしていきたいと考えています。

ママに役立つ行動をするのが好き

自身も仕事や育児で多忙な日々を送っているのに、なぜここまでママのために行動できるのか伺いました。

ーー多忙な日々のなかで、特にやりがいがあるなと思う出来事はありますか?

ママに役立つ・ためになることがやっぱり好きなんですよね。「久しぶりに人と話しました」「産後初めてのメイクです」「子どもを連れてのランチは今日が初めてかもしれないです」など、いつもママたちから嬉しいお言葉をいただきます。その度に、行動してよかったと思えるんです。

どんなママも毎日一生懸命、子どものために生きていると思うんです。そういった毎日の延長線上に、ふと立ち返る点を作る手伝いができたと思える瞬間に出会うと嬉しいですね。

参加後に身体と心が軽くなったママを見ると本当に今日に向けて準備をしてよかったなと感じます。きっとその日は、いつもより少しお子さんに寛容になれたり、旦那さんにも優しくなれるんじゃないかな?と思っています。

ママが元気になることでその周りの人たちも明るくなれているのでは?そんなことを感じた時にやりがいを感じますね。

首藤さんからのメッセージ

ーー最後に何かにチャレンジしたいと思っているママにメッセージをお願いいたします。

ママになってお仕事を辞めた方、育休中で今後の生き方を考え直すタイミングのママも多いと思います。

子育てをしていると、好きなことにまっしぐらに飛び込む子どもの姿ってたくさん見ることができますよね。

水たまりに思いっきり飛び込んだり、永遠にティッシュを出したり…。大人になると本当はしたいと思っていることに無意識に蓋をする癖がついてしまいます。

これはできない。これはしちゃいけないことだ。否定するのではなく、まずは好きなことを見つけ直すことからはじめてみませんか。“want to(したいこと)”にそってぜひ歩んでみてほしいと思います。

自分のことばっかりしていいのか?と思うかもしれませんが、イキイキしているママをみて嫌な子どもっていないと思うんです。

やりたいことに挑戦して、やりたいことができている自分になって、いいエネルギーが循環した状態で子どもとも触れ合えたら最高だなと私も思っています。一緒にどんどん挑戦していきましょう。

ママになっても自分らしさを見つめ直すことは大切

子ども中心の生活だからこそ、自分らしさを見つめ直すのは大切なことです。

自分らしさを取り戻せたらイキイキとした自分に生まれ変わります。

ママ自身の好きなこと得意なことを伸ばすだけにとどまらず、誰かの役に立ちたいと新たな挑戦を試みるのもよし。

1人で挑戦することに躊躇する場合は、同じ志を持つママとつながって切磋琢磨に行動するのもひとつの方法です。

また自分らしさがなかなか見つからない場合は、首藤さんが開催しているような教室やサロンに参加してみると、新たな発見があるかもしれません。

首藤さん、インタビューを受けてくださりありがとうございました。

この記事のライター:もふぃ

関西在住。夜勤旦那を支えながら1人息子を育てる主婦です。住宅リフォームの営業経験を活かして住宅系ライターとしても活動中。充実した在宅育児を送っています!

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