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【インタビュー】初産で誘発分娩から緊急帝王切開に至った経緯と心境

「誘発分娩や帝王切開になる流れを知りたい」
万が一に備えて、緊急時の流れを把握しておきたい方がいるのではないでしょうか。
自然分娩を予定していても、母子の状態を考慮して出産方法が急遽変わることが少なからずあります。

そこで今回は、初産で誘発分娩から緊急帝王切開を体験した『中井さん』にお話を伺いました。
本記事で、出産を控えている方の参考になれば幸いです。

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中井さんのプロフィール

――中井さんの簡単なプロフィールを教えてください。

中井さん
中井さん

地方出身の20代です。現在、夫の会社の社宅で夫と0歳3ヶ月の長男と3人で暮らしています。
出産前はフリーランスで在宅インサイドセールスをしており、現在は休業中です。

予定日間近になっても子宮口が開かず、誘発分娩を決行

――初産で誘発分娩から緊急帝王切開を経験されましたよね。壮絶な戦いだったとは思いますが、誘発分娩になった理由は何ですか?

中井さん
中井さん

誘発分娩になった理由は予定日が近いにも関わらず、子宮口が開く様子がなかったからです。

お腹の赤ちゃんは充分大きく育っており、後は母体に負担のでないよう促進して出してしまおうと、予定日に一番近い診察時に決まりました。

実際に、入院してから出産まで3日かかったので、本当に疲労困憊です。笑

――誘発分娩になるまでの妊婦生活では、特に変わった様子はなかったのですか?

中井さん
中井さん

入院するまでは、全く何も変わらなかったですね。

毎日「いつ生まれるんだろう」と不安に思っていたのを覚えています。

妊婦検診では「たくさん歩きましょうね、家事で身体を動かしましょうね」と毎回促されてい他ので、一時期は散歩ばかりしていました。しかし、赤ちゃんが降りてくる気配もなければ子宮口が開くことこともなかったです。

そのため、妊婦期間は1人の時間を満喫していました。

――誘発分娩では、どのような手法をとられましたか?

中井さん
中井さん

促進剤の錠剤と点滴を使用しました。バルーンは使っていないです。

まずは促進剤の錠剤摂取を行って、少し陣痛が来ましたが子宮口は開きませんでした。そのため、翌日に促進剤の点滴を打つのが決まりました。翌日に備えていつ生まれるのか、ドキドキしながら寝たのを覚えています。点滴は2日間使用。途中の内診で破水してからは、徐々に陣痛の痛みは強くなりました。最後のほうは1分おきになり、身体が爆発してしまうのではないかという感覚でしたね。それほど強い子宮の収縮と痛みを感じました。

誘発分娩から帝王切開に切り替わった理由

――陣痛はきているのに、帝王切開に切り替わったのはなぜですか?

中井さん
中井さん

これ以上、誘発剤の濃度をあげられないと医者が判断したからです。

誘発剤のおかげで、陣痛はしっかりきていましたが、子宮口の開きが十分ではなかったみたいです。そのため、帝王切開に切り替わりました。

しかし帝王切開と決断されても、陣痛がすぐに止まるわけではないのです。

陣痛中に帝王切開の承諾書にサインを自らしたり血液採取をしたりした後に、車椅子にのせられて手術台で麻酔、ここまではずっと痛かったです。

――緊急帝王切開と言われたときの心境はどのようなものでしたか?

中井さん
中井さん

もともと痛みに弱くて、血を見るのも苦手なタイプでした。

入院前なら帝王切開を想像するだけで怖ったと思います。

しかし、いざ陣痛が始まると、痛みの終わりが見えない時間のほうがものすごく辛かったです。

そのため、帝王切開と診断されたときは、痛みから解放されると安心したのを覚えています。

陣痛を経験してからは、血液採取や麻酔、出産後の各種注射など、どれも軽い痛みに感じました。母が強くなる理由は、出産にあるのかもしれません。

――不安な気持ちを落ち着かせてくれたものはありますか?

中井さん
中井さん

コロナ禍だったこともあって里帰りせず、立ち会いや面会もなしで出産に臨みました。

初産ってこともあって、平時よりも孤独に感じるのではないかと思っていましたが、全く感じませんでしたね。愛くるしい胎動を感じたときに、1人ではないと思い返しました。

お腹の中には赤ちゃんに励まされましたね。

――帝王切開では意識を保つために半麻酔を使うと聞きますが、麻酔を打つときや出産時に何かを感じましたか?

中井さん
中井さん

麻酔が効いているときは、触られている感触はありましたね。

痛みを感じないほどに麻酔を調整してくれたので、痛むことはありませんでした。

麻酔って、背中に2回注射するので平時だとめちゃくちゃ痛いはずなんですよ。

けれど、陣痛の痛みが強すぎて注射の感覚は分からなかったですね。

麻酔が効いてきたときに安堵したのを覚えています。

安心したのも束の間。「いやいや、これから赤ちゃんを取り出すんだった!」と我にかえって、大勢のお医者様、看護師さん、その他スタッフの方々に囲まれて数分後、我が子が目の前で取り上げられて対面しました。

帝王切開後の生活は周りからの協力が必要

――出産後の入院生活では、歩いたり赤ちゃんのお世話をしたりしていましたか?

中井さん
中井さん

帝王切開後は麻酔が切れるまでかなりの時間を要しました。

おそらく、10時間くらい横たわっていたかと思います。

最初は起き上がるのも苦痛で、ベッドの自動で動く背もたれを駆使していましたね。

それでも、赤ちゃんに会いたいという気持ちが強かったので、翌日には点滴台に捕まりながら歩く練習をしました。

授乳の際は部屋まで赤ちゃんを連れてきてくれました。

授乳時に抱っこすると、お腹の傷が痛むので脇に抱える感じで行っていましたね。

最初はお腹の痛みに気を取られていましたが、その後皮膚の異常なかゆみ、足のむくみ、貧血による悪寒、と身体がどれほどのダメージを受けていたのかを時間差で実感しましたね。

――退院後、新生児期間をどのように過ごしていましたか?

中井さん
中井さん

退院後は里帰りをして、両親の手を借りながら過ごしていました。

毎週土日は夫が泊まりがけで実家にきてくれて、息子のお世話もしてくれましたね。

退院時は家族が出産をお祝いしてくれたんですが、入院時から赤ちゃんのお世話を2.3時間おきに行っていたので、お祝いを満喫できるほど体力や気力に余裕がなかったのです。

余裕がないあまりに、つい辛くなって泣いてしまったのです。

妊娠中から禁忌のさまざまな食べ物を用意してくれて嬉しい反面、いちいちリアクションを求められているようで素直に喜べませんでした。

「コミュニケーション楽しむことに体力を使いたくない!」と思っていましたね。

退院後は、睡眠や自身の体調のケアができるように、ご家族にサポート要請をしておくことをおすすめします。

――産後3ヶ月が経過して、傷の痛みや体調面はいかがですか?回復を妨害しないように気をつけていたことがあれば教えてください

中井さん
中井さん

傷の痛みは1ヶ月ほどでなくなりました。

衣類の摩擦から守る傷口の保護テープも2ヶ月ほどで卒業できましたよ。

帝王切開の場合、むくみやすく貧血に陥りやすいようです。

そのため、産後は鉄分をしっかり摂取して、塩分をできる限り控えることをおすすめします!

また、産後はホルモンバランスの変化で皮膚の痒みや関節痛、悪寒が発症するケースもあるみたいです。

これらは、数ヶ月経過してから発症することもあるみたいなので注意してください。

症状が出たときは、すぐに専門医に相談すると治りが早いですよ。

産後はできるだけ『身体を休める・睡眠をとる・むりしない』を意識して生活しています。

妊婦さんへのメッセージ

――最後に、出産を控えている妊婦さんに伝えたいことはありますか?

中井さん
中井さん

これから出産を迎える方には、ぜひ今のうちにゆっくり1人の時間を楽しんでいただきたいです。

出産の流れはどうなるかは千差万別。病院のスタッフさんに、全てお任せのスタンスで、その日を待っていてください。心から応援しています。

出産はお腹の中にいる赤ちゃんと共に

今回は、誘発分娩から緊急帝王切開を経験した『中井さん』にインタビューしてきました。
誘発分娩や帝王切開は、母子の安全を第一に考えた上で行う出産方法です。

どのような出産方法なのかを把握しておけば、不安が少し和らぐかもしれません。

もし、出産予定日が近づいてきたときに、誘発分娩や帝王切開を切り出された際は、本記事の内容が参考になれば幸いです。中井さん、インタビューありがとうございました!

この記事のライター:もふぃ

関西在住。夜勤旦那を支えながら1人息子を育てる主婦です。住宅リフォームの営業経験を活かして住宅系ライターとしても活動中。充実した在宅育児を送っています!

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