結婚、出産の流れは多種多様…人によって全く状況が違う物ですよね。
今回お話しを伺ったのは、“授かり婚”からワンオペ育児を経験した『上園さん』です。
ある日突然、赤ちゃんを授かって生活が一変する“授かり婚”は、いろんな事を決断していかなければなりません。
「授かり婚から、ママになる心構え」はもちろん、「入籍時期はいつにする?」など、直面する問題がいっぱい!
それでも産後ママとして妻として社会人として、パワフルにたくましく活躍している上園さんに、いろんなお話しを聞いてみました。
“授かり婚”について気になる事がある方には、絶対に読んでほしいインタビュー!
目次
上園さんのプロフィール
ーー上園さんのプロフィールを簡単に教えてください。
鹿児島県に住む、夫はアラサー・妻は20代の歳の差9歳差夫婦です。
総合広告代理店に勤めていた経験から、在宅ワークでwebコンサルティング業に従事してます。
現在、2歳3か月の女の子と、3か月の男の子を子育て中です。
おめでたが判明した経緯と、入籍時期を詳しく説明
ーーおめでたが判明した経緯を教えてもらえますか?
ご飯を食べる事が大好きで胃もたれとは無縁の人生だったのですが、胸焼けのような感覚があり、生理も遅れていたので「おやっ?」と思い検査したところ、陽性反応が見られました。
ーーつわりの症状があらわれて検査したという事ですね!妊娠が判明したのはだいぶ初期のようですが、それから入籍時期はどうされましたか?
妊娠4ヶ月の頃に入籍しました。
妊娠が判明してからその後、両家の親に挨拶をしての運びです。
授かり婚を周囲の人に話した時のホンネは、迷いや葛藤は?
ーーお互いのご家族や、周囲の人に打ち明けた時はどんな気持ちでしたか?
私自身仕事のキャリアの面で正直戸惑いがありましたが、最初に姉に相談した時に言われた、
「結婚はいつでもできるけど、妊娠はいつでもはできないんだよ」
という言葉がきっかけで、命を授かったありがたさと嬉しさを実感しました。
実際親に打ち明けた時は、出産を諦める選択肢を勧められましたが、私の気持ちはブレませんでした!
ーーやっぱりお腹に命が宿っている…という事実を体感していると強くなれるのかもしれませんね。仲のいいお友達や、職場の方に打ち明けた時にはどういう反応がありましたか?
友人達には早々に打ち明け、沢山の祝福を受けた事を覚えています。
妊娠した実感と共に、周りに支えられているありがたさも感じました。
妊娠結婚を期に退職が決まっていたので、職場には言いませんでした。
ですが女性が多い職場だったので、社内中で色々と噂になり…
いっその事、全てお話したかったです…
ーー授かり婚をするにあたって、上園さんご自身には葛藤はあったのでしょうか?
もちろん、ありました!
仕事を頑張りたい気持ちや、子育てする事への不安、「パパになる人は本当にこの人で良いのかどうか?」などなど。
今考えると、この時期がストレスMAXで円形脱毛症にもなったほどです(笑)
ーー気持ちの整理がつくまでは本当に大変だったんですね。それでも決意した上園さんの強さは、同じママとして本当に尊敬できます。それでは、旦那様には何か葛藤や気持ちの上での変化はありましたか?
「葛藤や迷いは一切なかった!」との事です(笑)
妊娠中に新生活を始める時に取り組んだ事、気をつけた事
ーーおめでたが判明してから、どれくらいの期間でに引っ越しや同居を始められましたか?
妊娠が判明してからは、夫はほとんど私の家で過ごしていました。
夫の転勤も決まっていたので、妊娠5ヶ月の頃には引っ越しをして同居を始めました。
ーー新しい土地での新生活で不安だった事はありましたか?
親も友人もいない知らない土地だったので、
何から何まで1人でしなければならない状況が、1番不安でした。
ーーそうですよね、特に妊娠中となれば不安も増したと思います。そんな中、新しく住み始めた土地で「工夫した事や苦労した事」はなんですか?
行政の手続きが多く、大変だったので私の体験に基づいて手続きの流れを説明します!
ちなみに、妊娠→入籍(引っ越し先未定)→引っ越しの順番です。
ーー行政の手続きなどは、これから授かり婚を控えている方にも、とっても参考になると思います!詳しく教えていただけますか?
①引っ越し先での病院探し
・家の近く
・駅の近く
を、選ぶようにしました。
また転院先の病院が決まったら、紹介状を書いてもらうとスムーズです。
②転出届の提出
会社の辞令が急だったので、引っ越し先を決めたりするのに時間を要し、引っ越しの2日前に転出届を提出しました。
③転入届の提出、公的証明証の住所変更
引っ越し先で、すぐに転入届を提出しました。
公的証明証の住所変更が完了した後には、母子手帳関連の変更ができないので急いで提出しました。
④母子手帳関連の変更
母子手帳の中にある、「妊婦・乳児健康診査受診票」の交換が必要でした。
ワンオペ育児や在宅ワークの現状
ーーワンオペ育児をしながら、在宅でお仕事もされている上園さん。現在は保育園や子ども園、行政のサービスなどを利用していらっしゃいますか?
保育園や幼稚園にはまだ行かせていません。
コロナ禍における市の助成制度の一貫で、ベビーシッターを月4回利用しています。
授かり婚からワンオペ育児の中で、2人目の命を授かった時の心境
ーー現在は2歳3か月の女の子と、3か月の男の子の年子のお子さんたちを育てていらっしゃる上園さん、授かり婚からワンオペ育児をする中2人目を授かった時には、何か決意した事はありましたか?
「なんとかなる!」としか思っていませんでした(笑)
何歳差でも、その時々の楽しさや大変さはあると思っていたので。
ーーそんな2人のお子さんを抱えての毎日で、自分の趣味や仕事に対するモチベーションのペース配分で気をつけている事は?
「自分を追い詰めるまで無理をしない事」、が鉄則です。
今日はキツいなと思ったら、潔く諦めます。
その分夫が休みの時に、まとめてたまっている事をするようにしています。
経験者が語る、授かり婚で辛かった事
ーー妊娠中はただでさえ感情が不安定になってしまいます。授かり婚だとやる事も山積み…そんな中「これは辛かったなあ」という経験を、なんでもいいので話してください!
気持ちの準備ができていない傍らで、身体はどんどん変化していく事自体が不安の種でした。
ホルモンの関係もあると思いますが、ママになる事への不安はどこまで突き詰めても答えが出ません。
今は子育てをしていますが、答えなんて無いのが当たり前ですよね。
でもその時は、答えを見つけようと必死で、精神的に辛かったです。
ーーどんどん変わっていく自分の体に不安になってしまう気持ち、とってもよくわかります。授かり婚では入籍や転居なども重なってより大変でしたよね。体調的には、つわりやお腹の張りなどの不調はありましたか?
個人的な話になってしまいますが、悪阻真っ最中で職場の方に言えずに働いていた時が体力的にキツかった記憶があります。
営業だったのでいつ吐き気に襲われるか不安で、常にゴミ袋を持ち歩いていました。
授かり婚をしてよかった事、そしてこれから授かり婚をする方に伝えたいメッセージ
ーー体調も精神的にも不安定な中、新しい生活へパワフルに突き進んで行った上園さんの行動力は本当に素晴らしいと思います!そんな上園さんが、「授かり婚でよかった、幸せだな」と感じる事は?
授かり婚をした事で「変わらざるを得ない状況」になった事が、私にとってはよかった事かもしれません。
自分の生活以外に目を向け、気持ちの切り替えも前より上手になったと言いますか…潔くなったと感じます!
そして家族が増える嬉しさや、子どもとお散歩する時に“夫がパパになっていく姿”を見ると、心から妊娠してよかったと思えます。
ーー授かり婚をした結果、上園さんは最高の幸せをゲットしたという印象ですね。インタビューをしているだけでも、幸せそうなご家族の様子が目に浮かびます!
最後に、今まさに「これから授かり婚を控えている」という方達へ、経験者として伝えたいメッセージを教えてください!
妊娠が判明してからは、戸惑いや不安を感じる方がほとんどだと思います。
でもそれは“授かり婚”でなくても、「ママになる全ての女性が抱く感情」なのだと2人目を出産した今、感じています。
世間体を気にする必要は、どこにもありませんでした。
妊娠は奇跡だからです!
“ママになる事への不安”も“パパになる事への不安”も、パートナーとお互いにとことん話し合って、出産まで過ごしてください!
授かり婚の「変わらざるを得ない状況」が家族を強く、優しく、幸せにする
上園さんへのインタビューを通してずっと感じていたのは、「その都度最善の判断をする潔さ」です。
“授かり婚”では、すぐに判断しなければならない事がたくさんあると思います。
それらに直面した時に、一番いい方法をすぐに判断して決断して実行する…
子どもと家族のために妊娠判明から走り続ける上園さんは、「妊娠してよかった」とおっしゃっていました。
“授かり婚”に関わらず、育児は「辛い時は諦める、休む、決断する時には迅速に…」と、臨機応変に前を向いていく事が大事なんだな、とインタビューをさせてもらって改めて感じました。
2人の小さな命を育てながら、仕事もする。
それだけでも大変なのに、いつもポジティブに歩む上園さんの経験は、これから“授かり婚”をする方にもきっと勇気をくれると思います!
上園さん、インタビューを受けてくださってありがとうございました。
この記事のライター:ふじもとつるり
Webライター、エッセイストをしているアラフォーママです。 2020年に23歳の猫を天国に見送ってからは、7歳の女の子と夫の3人暮らし。 現在は小一の壁と、娘の学力向上のために奮闘中です。 里なし・ワンオペ育児の経験を活かして、いろんなコラム、エッセイ、インタビュー記事を綴っていきたいです!
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